Wednesday, November 23, 2016

エドッコのお遍路 2巡目 第2回区切り打ち 04/13/2016

遍路歴最初の通夜堂デビューがここ種間寺だったので今後が心配ですが、今回はもう一カ所、40番観自在寺の通夜堂を予定しています。そこはただの小屋でトイレは隣接しているものの、板の間に自分で持ってきたマットと寝袋で寝なければなりません。これが本来の通夜堂なのですが。

それで今回は東京へ着いてすぐ、御徒町のモンベルにオンラインでオーダーした寝袋とスリーピングマットを取りに行きました。池袋のモンベルは免税店だそうですが、1,400円をセーブするために往復600円の電車賃と平日の夕刻ラッシュアワーと戦く元気もなく、御徒町店で妥協しました。

前出のように種間寺通夜堂での朝は清々しく、時差ボケも気にならず、元気に起きて無料宿泊のマナーである、入る前と同じような状態にするべく、心を込めて清掃しました。若い彼氏は清掃の後すぐに出ていきましたが、私も山門のない山門方向に向かって、合掌し大師法号を唱えます。



さぁ、遍路3日目の出発です。天気は昨日と打って変わって曇り。でも4月中旬の朝は全然寒くないです。途中、道は狭いのに出勤時間のため車が多いです。小学生が数人集合箇所に向かって歩いているので車の心配をしながらその後をつけます。

先の集合箇所ではかなりの人数が集まっており、ここからスクールバスに乗って学校へ行くのでしょうか。楽しそうに集う元気な子供たちから元気をいただきます。


しばらくして仁淀川大橋に着き幅の広い歩道部分を渡っていると、ここでも向かいから自転車に乗った沢山の中学生らとすれ違います。

渡り終り右に回って土手の上を北に向かいます。土手から左に下りる箇所はふたつありますが、道標はどこにもなく、今回は先の方を下ります。しかし地図とは違いちょっと手前で下りてしまったようです。



しかし、56号線の下を潜る通路は見つかりそこを通り抜けます。

土佐市高岡の住宅街を抜けると再度56号線に出ますが、街道を渡ると「土佐市観光・笹岡ハイヤー」という事務所があり、ここでリュックを預からしてもらえると聞いていたので、寄って参拝道具を除き全てを置かせてもらいました。



次の35番清瀧寺は結構高いところにあり、田んぼ道を過ぎて高速を潜るとどんどんと上りになります。また歩き遍路だけが寺の山門(仁王門)を通れるような道順になっています。



ここ清瀧寺には特別な高さ15mもある「厄除け薬師如来立像」があり、今回は心に余裕があり、台座の中の88段戒壇巡りを試みました。

入ると中は真っ暗で狭く、人が一人通れるだけの高さと幅です。しかも気持ち下がるような上がるような上下差があるのに、何も見えません。だんだん不安になりだした頃に出口が見えてきました。なんか、不思議な体験です。





さて、清瀧寺をあとにして山を下ります。笹岡ハイヤーでリュックを引き取り、厚くお礼を申し上げて高岡の中心地にへと向かいます。

お昼は前回も来たベイカリー・イワゴーに決めていたので、そのベイカリー兼レストランの前まで来るとオーナーだかチーフシェフだかが向かい入れてくれました。ここはいろいろな種類のスパゲティーを出します。私はナントヤラと言う貝入りのスパゲティーをオーダーしました。

日本では概してアメリカのパスタ料理と味がかなり違います。ここのイワゴーさんは比較的さっぱり系。アメリカや関東から来た人間にはちょっと物足りないかも知れません。私のは貝の風味でおいしくいただきましたけど。




さ~て、腹もくちくなったところで午後ももうひと頑張りしなければなりません。今晩は36番青龍寺の先の「国民宿舎・土佐」に泊まりますが、途中、塚地峠という峠越えが控えています。

町中から水路沿いに住宅街を斜めに突っ切り、39号線に入ってから単調な道を南へと進むと大師の泉公園が出てきます。そこには休憩所、水車のある池、共同トイレがあり一休みします。

そして峠へと上っていきます。それほど高い峠ではありませんが、今回最初の峠越えです。ピークでは宇佐湾と宇佐大橋を見わたせますが、それほど感激するほどのものでもないのと、今回は木が高く茂り遠方が見にくいこともあって立ち止まらずに峠を下り始めました。

山を下りきりハウスの間を抜けていくと宇佐湾に出ます。今回の国民宿舎では素泊り、しかも1泊2,700円で6人相部屋のドミトリーという部屋を予約したので、夕飯と明日の朝食をどこかで調達しなければなりません。

運よく最近宇佐大橋の手前にファミマが開店したので、ここでいろんなものを買い込みました。以前と比較すると四国の田舎にもコンビニが増えました。おかげで、無料ないし低額で泊まるれるところに泊まり、コンビニ等で安い食事を買うパターンを繋げて安く旅ができるようになりました。

欄干が低く歩くとちょっと怖い宇佐大橋を渡り切り、青龍寺へと足が進みます。

青龍寺の納経所は長い階段の下にあり、本堂、大師堂は上で、国民宿舎への道は上から横に入っていくので、納経を先にいただきリュックを背負ったまま階段を上がります。

国民宿舎はさらに高い所にあるので、本堂、大師堂のお参りを済ませ、右方向へ一旦少し下がりますが、すぐに、岩ゴツゴツの道を上がっていかなければなりません。本日最後の最後で過酷な試練が待っています。上がっていると上から何も持たないおじさんと見るには若い人が下ってきました。挨拶だけしましたが、あとで同室の人と分かりました。

国民宿舎・土佐は歩き遍路の経験のある方がオーナーらしく、低経費で歩いているお遍路さんや同室の人のようにサイクリングで回っている人の為に、観光で泊まる人の豪華な部屋とは別に、安く泊まれる部屋を用意してくれているそうです。

これら安い部屋の客も大浴場や露天風呂に入れます。

私はコンビニで夕飯の弁当を買ってきましたが、前日に続き冷えた弁当では侘しくなり、宿舎の食堂で夕飯を取ることにしました。

オーダーしたのは950円だかの天丼。テーブルに運ばれた天丼を見ると天ぷらに天丼のつゆがかかっていないように見える。そのことをウエイトレスに言うと、つゆはかかっていますが、さらに追加のつゆをお持ちしましょうと持ってきてくれました。

しかしそのつゆを見て驚き。これはただの天つゆではありませんか。天ぷらが単体で出た時のつゆです。これは天丼のつゆじゃないと文句を言ったのですが、これがそうですときっぱりと言い返されました。

天丼の天ぷらには甘辛く味も色も濃いつゆがかかり、それがカツ丼や親子丼のようにご飯にまで浸みて丼を美味しくいただけるのです。ここの料理人は丼ものの作り方を知らないのかと不満たらたらに天丼を食べました。

でも待てよ、ここは関東ではない。もしかしたら関西人はこんなに薄味の天丼を食べているのかとの考えが出てきました。そうだとすると、関西人は天丼の本当の美味しさを知らないのではないかと。

Sunday, November 20, 2016

エドッコのお遍路 2巡目 第2回区切り打ち 04/12/2016

長いことブログを休みました。

なぜかEメールで通知の来る他の方のブログも大分減り、刺激がなくなったのも一因ですが、これは言い訳ですね。

去年の阿波路でもさらに書きたいところから頓挫していますが、入りやすい今年の2日目から始めます。





「ホテル土佐路・たかす」では朝食がつくのでしっかりいただきました。さて今日の押さえておかなければならないキーポイントは、前回夏の定期運航休止で乗れなかった「高知県営フェリー・種崎渡し船」です。予定では12:10発に乗りたい。

ホテルは遍路道から少し東に外れているので「牧野植物園」に上がる地点まで田園の中の農道を歩きます。そして上りだす近辺に「松村神社」というのがあり、ここを通って遍路道に合流したいと色気を出したのが運の尽き。



神社への道を曲がったところでおばぁちゃんがいたので「上の神社を通っても遍路道に続きますよね」と尋ねると、「そうですよ」との答え。神社に来て神さまにこれからの遍路の安全を祈りその脇をさらに登っていきますが、誰も来たと事がないであろう朽ち果てたミニ(マイクロ)八十八ヶ所はあるものの、たった2、3ヶ所やっと道と思われるところを上ったがそれもついに完全に消えているのです。



やむなく神社へ引き返し、神社の反対側の道を取って進んだら本来の遍路道にたどり着きました。下手な色気を出してとんだ時間のロス。

どんどん上ると植物園に入ります。この広大な牧野富太郎が築いた植物園は正規に入園しようとすると結構なお値段がしますが、裏から入るお遍路さんだけは無料。ただし園内を回遊することはできず、メインの通路を抜け、正面入り口の脇のトイレの裏に回り、園外へ出る方向だけのゲートを開けて外に出ます。



今回は正しく仁王門から31番五台山竹林寺へ入りました。このお寺は確か土佐の国では唯一立派な五重塔があるところです。しっかりお参りし、苔生す参道を通って下田川へと下っていきます。

しかしです。渡し船の時間までに全てをチャンチャンチャンと運びたいのに、下りる石段で同年輩らしきお遍路さんに捕まってしまいました。この方はアメリカ旅行にも何度か行ったらしく、ハリウッド映画「オクラホマ」に出てくる蒸気機関車の時代には既に中西部で獲れた農産物を氷を詰めた貨車で東側に運んでいたとか、よって既に「コールドチェーン」が確立していたとか、映画以外に経済のこともヤケに詳しいのです。



なんだかんだでその場で長話となり、再度、余計に時間を割いてしまって心は焦るばっかりです。

今回は季節がら藪蚊はまだ出ておらず、下田川南側の遍路専用道を通り、前回訪問した武市半平太の実家はパスし、石土池の脇を通り、32番禅師峰寺の歩き専用道で上がっていきます。



禅師峰寺も滞りなくお参りし、今度は下りるのに楽な車道を下って種崎渡船場へと向かいます。前回は真夏でしかも晴天、浦戸大橋まで14号線を歩きましたが、まだ昼前なのに、暑くて、暑くて、地獄道と化し、日陰を探しては休んでいました。

今回はそれより数本北の地図では車道ですが歩き専用の道を歩きます。途中、376号線のバイパスはその下を通る歩行者専用のトンネルを通過しました。ただこのトンネルは近づいてきてもそれと分からず、遍路専用の案内板もなく、かなりのお遍路さんが左に回り広い376線の横断歩道を渡るようです。



一方通行もある細く寂しい住宅街を通り抜けると、少し賑やかな道になります。渡し船に乗る前に昼の弁当をどこかで買わなければなりませんが、遍路地図では「サンシャイン三里」というスーパーがありますが、今まで地図上名の通ったスーパーじゃないと規模が小さく、個人商店の少し大きいものが多く、予定ではその先のマルナカを考えていました。しかし「サンシャイン三里」の前に来ると車の出入りが激しい大きなスーパーです。

それではここで今日の昼の弁当と、今日の歩きの終りは種間寺なので、周りには弁当など売っている商店はまったくなく、今日の晩御飯と明日の朝食まで全部買おうと中に入りました。

かなり広いスーパーで、弁当のコーナーがどっちか全然分からない。年配の爺さんにどこか聞くと「あっち」だと言う。行ってみると寿司系の弁当ばかり。周りを見ると魚介類専門のセクションで、また店員のおばちゃんに一般の弁当はどこだと聞いたら案内してくれ今度は正しいものを見つけました。

なんだかんだで結構な量を買い込み、パンパンのリュックには入りません。やむなく種間寺まで杖とは反対の手に下げて歩くことになります。すぐにスーパーマルナカが出てきましたが、この地に限っては手前の「ミサト」の方がずっと流行っているようです。

しかし、渡船場まで何分かかるか見当がつかず、心は焦って自然に早足になります。船着き場にやっとのことでたどり着くと、まだ5分か10分早く着いたようです。ただ高い防潮堤とフェリー乗り場は鉄のゲートで浦戸湾の眺めは全然ありません。

待合室にはおばちゃん3人がすでに待っており、続けて若い歩きお遍路さん、そして別のおばちゃんとおじさんが入ってきました。自然といつもの通り若いお遍路さんと情報の交換やどこから来たのの話になります。

そしてフェリー(渡し船)が到着。皆ドドッと乗り込みます。快晴までいかないが晴れて浦戸湾横断は気持ちのいいものとなりました。前回は真夏の暑い日、長~く、高~く、車の交通が激しいのに柵もない体裁程の歩道の浦戸大橋を歩いたので、天国と地獄の感があります。

フェリーを下りてしばらく歩くと33番雪蹊寺に到着。ここは長宗我部元親の菩提寺だそうで、八十八ヶ所霊場のうち2ヶ寺しかない臨済宗妙心寺派の寺院でもあります。

境内のベンチで昼食の弁当を広げ食べますが、フェリーで同乗の若いお遍路さんも含め歩きお遍路さんとはひとりも会えませんでした。



雪蹊寺を後にして、運河っぽい新川川を左にして278号線を歩いていると、自動車修理店の前で珍しい懐かしい自家用車が目に入りました。なんとトヨタパブリカではありませんか。1965年前後、私が学生の頃親も乗っていましたが、50年も経っているのに現役なのは奇跡に近いです。

道は農業地帯へと進み、遠く近くと低い山々の間を抜け1時間半ほどで34番種間寺に着きました。



種間寺では、6年前にお遍路を初めてからの最初のチャレンジ、寺の通夜堂に無料で泊めさせてもらいます。

一通りのお参りを済ませ納経所に行って通夜堂での宿泊を申し込むと、納経所の人がさっき若い人が来たが3時以降に戻ってこいと言ってあるので、その人も呼んできてくださいとのことで、探しにいくと案の定フェリーで会ったあの若い人でした。



最終的に今日の宿泊はその若い人とのふたりだけ。通夜堂は通りに近い寺のガレージの終端にあり、入ってみると広い! 布団を続けて敷くと8人分もあり、さらにシーツをかけたきれいな布団まで用意されている。さらにさらに、他では絶対にないだろうお湯の出るシャワー室まであります。ただトイレだけは近くになく、数十メートル離れた寺の共同トイレに行かなければなりません。

同室の若い彼氏、夜の9時頃トイレへ出ていきましたが、途中もトイレも真っ暗でお寺の境内と言うこともあり、ブルッて帰ってきました。

それでも、シャワーを浴びてきれいな暖かい布団の中で寝られて、無料としてはこの上ない最高の睡眠となりました。

Sunday, May 29, 2016

エドッコのお遍路 2巡目 第2回区切り打ち 04/11/2016

今回は去年の区切り打ちで終えた、28番大日寺と29番国分寺の中間にある南国市の松本大師堂からスタートです。

去年もこの大師堂で終え、高知龍馬空港へ歩いて行ったので、今回も空港から大師堂まで歩きとしました。またこの日の宿泊は当初2010年に泊まった「サンピアセリーズ」を考えていましたが、ネットで予約を取ろうと調べたら素泊まりで7000円以上するので諦め、さらに2km先の「ホテル土佐路・たかす」にしました。このホテルの最終価格が驚くほど安くなったのですが、それはこの文の終りに記します。

 ANA #561便の高知空港到着は 09:25、「強風のため着陸の際は激しく揺れます」との機長のアナウンスがあった通りかなりの衝撃でしたが、あらかじめ知らされていたので肝を冷やすほどでもありませんでした。

到着ロビーに出て金剛杖を受け取り、遍路衣装に着替えます。こんな準備の時私の悪い癖で焦って必ず何かを忘れるので、慎重に行動したら時計は10時を過ぎていました。 機内で強風と聞いていたのに空港ロビーではそれをすっかり忘れ薄着で出たので、いざ歩き出すと寒いの、寒いの。早く温まりたく自然早足になります。


大師堂まで5.6kmですが、1時間5分で着いてしまいました。初っ端から飛ばしすぎです。 松本大師堂から国分寺まで遍路地図では県道45号線を通りますが、ここは歩道もなく狭く、その割に車の往来が激しいので歩きお遍路には辛い道です。前回それで懲りているので、グーグル地図から国分寺までの最短の道を調べその通りに歩きました。


途中そのものズバリ「弘法大師堂」という祠もありました。 国分橋を渡って左に曲がり、昼時になったので、国分寺の少し手前に「コットンタイム」という洒落たレストランがあるのでそこで昼食を。とかく、四国郊外のこのような店は寂れて閉めている場合が多いのですが、意外や意外、店内はほぼ満席、私は自分が汗臭いと思い少し寒いが表のベランダ席をとりました。カレーにサラダとジュース、コーヒーがついて900円、美味しくいただきました。


 さてここ土佐の国分寺は境内中央を占める桜が有名ですが、南国土佐が故2週間ほど遅いのですでに葉桜、その代わり、納経所通路脇の牡丹が豪華に咲き始めていました。 


国分寺を出ると正面の道を進みますが、矢印通りに行くとここでいいのかと心配になるほどの田んぼのあぜ道を歩かされます。そして次の休みは蒲原休憩所。前回は真夏のクソ暑い日にここでひとりのおばぁちゃんにとっ捕まり愚痴を散々聞かされた場所ですが、今回は休んでいるとあとからご夫婦のお遍路さんが到着しました。聞くところによると60代で千葉から来られたそうで、この先足摺岬まで何度かお会いすることになります。

 30番善楽寺の手前、街道から離れ墓地や住宅地を通り、さらに街道を横切って善楽寺に行くのですが、その通りに行けず迷ってしまう箇所なのです。千葉のご夫婦も墓地の方へ降りる道が分からず、再度街道から右に入る道も上りもある車道の方へ入ってしまいました。 

善楽寺を打った後、長い参道を歩くとまた街道に出ますが、私はロウソクが完全に切れたので近くのスーパー・マルナカに入ります。でも日本のスーパーは勝手が分からず大きな店内をウロウロしてしまいました。

 スーパーを出てからは運河沿いの道を歩きますが、前回は陽も傾きこの場所で、なぜか、非常に郷愁を感じたのですが、今回はそれほどでもなくスタスタと歩き、広い通り沿いの「サンピアセリーズ」の前を過ぎ、舟入川の細い橋を渡り、土佐電の路面電車通りを抜け、「ホテル土佐路」に5時過ぎに到着しました。


 このホテルの宿泊料ですが朝食付きで、飛び込みだと4000円台、ネット予約では3580円、私の場合「じゃらん」だか「楽天トラベル」のポイントがあったので、最終的に2980円になりました。設備が古く評判もイマイチですが、個室で朝食が出てこの値段なら最高です。 

時差ボケがかなり残っているはずで、空港から朝遅く出てからの22kmはかなりきついと想定していましたが、ホテルへ着いてみるとそれほどではありませんでした。ゆっくり寝て明日も頑張ります。

Wednesday, May 25, 2016

大韓航空 KE012 LAX 23:30 - 04:40 ICN

今回のLAXと大韓航空の印象:

ここロサンジェル国際空港から大韓航空に乗るのは10年ぶりぐらいだろうか。大韓航空が LAX - 成田直行便を廃止してから一度も乗っていない。

フリーウェイが混んだ場合は1時間半はかかると想定していた Van Nuys FlyAway バスだが約50分くらいで LAX の入り口に着いた 20:50。

中国人らしき人たちが2階搭乗フロアー入口の外でタバコを吸っている。最近はデルタ航空のターミナルばかり使っているので、米系以外のエアラインが多く集まる Tom Bradley ターミナルは久しぶりで、ドアの外でタバコを吸っている人間を何人も見るのは初めてで異様な光景に見えた。

保安検査 TSA Checking が二階に移りフロアーのほとんどを使っていて刷新されていた。しかし検査員の態度は相変わらず感じが悪い。

この便の機材はジャンボより多く乗れるエアバス A380 ダブルデッカー。搭乗率は7割程度か。LAX 23:30(PST) 発 - ICN 04:40(韓国/日本時間) 着で、ANA の羽田行きと似たような深夜フライトだが、LA時間午前2時頃に軽めだがディナーらしき食事が出たのには驚いた。飛び立った時点から韓国到着地時間(午後6時)に合わせているのだろうか。それまでちょっと寝たのか完食してしまった。ANA やデルタだと小さなサンドイッチぐらいしか出ない。

CAの客扱いは良くも悪くも特徴がなくなった。皆、美人度は中の上、さすがドブスはいない。韓国美人にありがちな画一的な整形顔もいなかった。勿論日本行きではないので日本語のアナウンスは一切なし。英語もまぁまぁ聞きやすい。中華爆買い客もそこそこ乗っているはずだが、下階エコノミー席では中国語のアナウンスはなし。日本行の飛行機には相当数の西欧人が乗っているが、このインチョン行きは数えるほどしか乗っていない。面白い現象だ。

到着約3時間前に朝食が出た。これは到着地時間とは全然関係ないのでは。到着地時間はまだ夜中。食事に関しては ANA やデルタと違って、Thumbs Up!  夜中に沢山食べられない人にもサラダやデザートのチョイスがあるので。

写真はインチョンから成田に行くときのものです。


Sunday, May 22, 2016

エドッコのお遍路 2016年 2巡目 2回目区切り打ちの計画

2015年のお遍路旅、5月16日のブログ以降どうしても書く気が薄れ、結局書かずに今に至ってしまいました。残りのブログを楽しみにしていた方がおられましたら大変申し訳ございません。

その間も2016年の区切り打ちの計画はしていて、以下がロサンジェルスを発ち(4/7/2016)、帰ってくる(4/27/2016)までのもので、これはあくまでも計画なので実際に行動した内容は違っているところもあります。さらに、自分で分かっている事項は文章にしていません。例えば、初っ端の二行は、

大韓航空の便名 KE###
LAX: ロサンジェルス国際空港
ICN:  ソウル/インチョン国際空港
(#:##): ICN での待ち時間
NRT: 東京成田国際空港


計画

KE012 LAX 23:30 - 04:40 ICN (4:25) KE701 ICN 09:05 - 11:35 NRT
KE704 NRT 13:55 - 16:20 ICN (3:40) KE011 ICN 20:00 - 15:10 LAX

050-5809-7003 Skype Number in Japan


予約済み
旅割75 Y11,790 04/11/2016 ANA#561 08:00 - 09:25 738
旅割75 Y11,390 04/25/2016 ANA#590 (松山)11:50 - 13:15(羽田) 78P
ケイズハウス東京 〒111-0051 東京都台東区蔵前3-20-10 Tel : 03-5833-0555
ホテル土佐路・たかす ネット予約 楽 Y3,580
国民宿舎土佐 ドミトリ 2700円 ネット予約 088-856-2451
松山 ネストホテル松山 予約済み


済:オンラインオーダー
モンベル御徒町店 110-0005東京都台東区上野3-22-6 10:00~21:00 TEL 03-5817-7891
アルパインダウンハガー800 #5 \18,900 439g 【カラー】ブルーリッジ【収納サイズ】φ12×24cm(2.7L)
U.L.コンフォートシステム エアパッド90 \6,381 285g 【カラー】オレンジブリック【サイズ】長さ90×幅50×厚さ8cm 【収納サイズ】φ8.5×21cm 1.2L 計:約4L 725g

K's House Tokyo 蔵前
ホテル土佐路・たかす 088-882-7700
種間寺 通夜堂 088-894-2234
国民宿舎土佐 ドミトリ 2700円 ネット予約 088-856-2451
安和乃里 素泊り 0889-42-8613
うなきち 素泊り 0880-22-2138 宿泊料一泊3,780円(お一人様)
カントリークラブ 1泊2食 5400円 送迎 0880-43-2345
ロッジ・カメリア 3000円 0880-84-1377
足摺YH 0880-88-0324
竜串 ホテル南国 
鶴の屋旅館 素泊り 4000円 0880-66-0835
観自在寺 通夜堂 0895-72-0416 なければ BHプラザ御荘 素泊り 0895-73-1826
BHアイリン 0895-20-8211
民宿とうべや 0895-58-2382  民宿兵頭 0894-62-4076
大洲 ビジネスホテルオータ 0893-24-3533
K's House Tokyo 蔵前


* 4/6/16
頭刈り、手足爪切り、鼻毛切り、メガネExt清掃、、、出発当日・シャワー、髭剃り、洗濯
[参拝バッグ] 納経帳、ローソク、線香、チャッカマン、納札、賽銭、

菅笠・行きはTシャツでカバー


* 4/7/16
KE012 LAX 23:30 - (4/9/16) 04:40 ICN (4:25) KE701 ICN 09:05 - 11:35 NRT

* 4/9/16
04:40 ICN着 at Transit Area: Samsung Outlet, around Gate 43 (3F)
Check: Long Bench Seat, Stores & Convini, Spa on Air/Hotel, Other Facilities for tourists, Battery Charging Outlet

11:35 NRT着
*外国人入国窓口は混むかも
*Suica 入金
*時間があれば、お土産屋で風呂敷を物色

荷物一時預かり 北ウ→中央付近 → バス#30(中央口から出ると右端)
13:35 第1ターミナル1階30番 成田空港交通路線バス 13:43 博物館着 210円
45分見学 博物館 15:30 歩き-(2.3km)-芝山千代田駅
16:17発→16:20着(3分) (30分で「東成田駅」探訪
- 連絡通路・歩き - 成田空港(鉄道)
第2ビル #8/#18 無料シャトルバス 7~10分間隔 第1ビル


  [12:47 成田空港(鉄道)京成本線特急・京成上野行 2駅 12:57着
  [13:12発京成成田 京成東成田線・芝山千代田行 2駅 13:21 芝山千代田 34分 430円
  [東成田 12:38発→12:41着(3分)芝山千代田 (13:18発→13:21着(3分))

成田空港 → 浅草
成田空港駅 17:24発(直通最終)→(10駅)18:22着 浅草駅(58分)1,290円
成田空港駅 17:54発 → 京成高砂-乗り換え(4分) → 18:54着 浅草駅 (1時間0分)

購入:
ローソク、チャッカマンJr.、カロリーメイト、
モンベル御徒町店 110-0005東京都台東区上野3-22-6 10:00~21:00 TEL 03-5817-7891
夕食

浅草近辺くるり浅草店 浅草寺敷地 09:30-18:30 年中無休
https://www.kururi.jp/user_data/shop_list.php
風呂敷専門店 東京唐草屋 11時~18時 定休:火・水 浅草線 人形町駅A5
http://www.karakusaya.co.jp/tokyo.html

浅草 K's House Tokyo スマホ、ポケWiFi、チャージャ・充電


03-5833-0555


* 4.10.16
IF 曇り/雨なら: 大宮・鉄道博物館 → おふくろ → みゆきさん

IF 晴れたら=宿 → 07:08蔵前駅 → 07:29品川始発07:45 → 08:58三崎口(930円) 09:11三崎口駅/京急バス三9・城ケ島行 17駅 400円 09:39 城ケ島/京急バス


 09:54 or バス → 逗子(森戸海岸) → 新逗子 → 京急鶴見 → JR鶴見 → 海芝浦駅 → 鶴見 → 品川
→ 浅草線 人形町駅A5 東京唐草屋 11時~18時

* 4/11/16
350m 蔵前駅 06:06発→06:49着(43分)655円
700m 浅草駅 06:28発→07:05着(37分)655円 (582K)
代替ルート:
06:06大江戸線蔵前→06:09上野御徒町→06:20御徒町06:32→06:38浜松町→06:57空港第2ビル

撮影:羽田国内線TM駅着 → 改札口 → BF1正面エレベ → F2 ANAカウンター(金剛杖-預入) → 保安検査 → 出発ゲートエリア 朝食 空港第2ターミナル 2F/出発ロビー
ANA#561 08:00-09:25 高知空港

寒い朝:Tシャツ2枚着+白衣、アームカバー、タオル首巻
雨の朝:Tシャツ1枚+白衣、アームカバー、ポンチョ、レインチャップス

(+/-)10:00 歩きスタート (5.7km)松本大師堂 → (4km/9.7km)29番国分寺 → 7km/16.7km)30番善楽寺 - (+5km/22km)BH土佐路 17:30 BH土佐路・たかす(朝つき)


* 4/12/16
朝の出で立ち (寒ければ)半袖Tシャツ2枚、アームカバー、タオル首巻き +白衣/リュック
BH土佐路・たかす → (2km)31番竹林寺 → (5.7km/7.7km)32番禅師峰寺 → (7.5km/15.2km)33番雪蹊寺 → (6.3km/21.5km)34番種間寺通夜堂(納経所にて申請)
フェリー時刻表 10:10 - 11:10 - 12:10 - 13:10



* 4/13/16
種間寺 → (7.5km)遍路休憩所・リュック預け(佐々岡ハイヤー) → (2.5km/10km)35番清瀧寺(H100) → (3.3km/13.3km)Bakery Iwago → (3.2km/16.5km)大師の泉休憩所(H30) → 塚地峠(H190) → (3.2km/20km)23号線 → (峠遍路道) → (4km/24km)36番青龍寺 → (0.8km/25km)国民宿舎土佐 ドミトリー 2700円
(Hot-Mot弁当)昼食:ベーカリーカフェ・イワゴー宇佐大橋手前に「ファミマ」あり、夕食/朝食購入

* 4/14/16
Plan 1
国民宿舎土佐(05:30) → 5km  → 浦ノ内湾市営巡航船 埋立 07:05 - 08:00 横浪 → (4.2km)仏坂不動尊 → (6.7km/10.9km)橋本食堂 → (6.5km/17.4km/22.4km)民宿安和の里


Plan 2
宿 → (9km/9km)武市半平太像 → (8.6km/17.6km)須崎休憩所 → [(2.4km/20km)住友セメント] → (6km/23.5km)まゆみの店 → (1.5km/25km)旧道分岐点 → (4km/29km)安和駅 → (500m/30km)民宿安和乃里 Lawson 

* 4/15/16
30km  0km/H5安和 - 2km/H230焼坂峠 - (+5.1)7.1km/H5土佐久礼 - (+4.4)11.5km/H410添蚯蚓峠 - (+1.9)13.4km/H290七子茶屋 - (+16.4)29.8km/H210岩本寺

岩本寺 宿坊 or 民宿 村の家 (素泊り 3,500円) 夕飯は途中のYショップで買える
Alt. 「うなきち」 素泊り 3,780円 ホステル部屋 0880-22-2138

* 4/16/16
34km (浮鞭)カントリークラブロッジ (1泊2食 税込 5400円)

* 4/17/16
28km thru 旧伊豆田峠越え
スリーエフ 下ノ加江-翌日の朝昼食を買う
ロッジ・カメリア(素泊り 3000円) 0880-84-1377 夕飯カレーライスが付くかも


* 4/18/16
宿 → (5.8km/5.8km)大岐の浜 → (5.8km/11.6km)以布利分岐 → (8km/19.6km)マホーランカープ・バス停/ペンションサライ → (3.1km/22.7km)38番金剛福寺
足摺ユースホステルtel.0880-88-0324 su 4,430円 2/1 6,160円 or other

* 4/19/16
宿 → (7km/7km)大浜分岐点 → (3.4km/10.4km)R27/R348合流点 → (4.8km/15.2km)養老 → (4.1km/19.3km)益野 → (5.2km/24.5km)25km竜串 ホテルオレンジ 1泊2食 6,900円 or ホテル南国 素泊り4,000円/1泊2食7,000円

* 4/20/16
36km
竜串 → (11.4km/11.4km)R344/R28分岐点 → (19km H250) → (9.4km/20.8km)R344/R46分岐点(下切・どぶろく協同組合) → (7.2km/28km)R46/R21合流点・ふれあいの里[WC] → (8km/36km)平田
鶴の屋旅館 su 4000円 2/1 6,300円

* 4/21/16
26km 39番延光寺 → 40番観自在寺
11 観自在寺・通夜堂 3人まで or 宿坊か御荘の宿(当日では食事はないだろう)

* 4/22/16
宿 → (10.2KM/10.2km)柏 → (3.3km/13.5km)柏坂峠・昼食(H470) → (6.0km/19.5km)R56 → (6.1km/25.6km)BHアイリン 0895-20-8211 サークルK 手前にあり

* 4/23/16
宿 → (3.4km/3.4km)松尾トンネル(H220) → (5.3km/8.7km)R56(H60) → (7.4km/16.1km)27km 民宿とおべや or 32km 民宿兵頭

BHアイリン → 1/2Point(H120) → (3.4km/3.4km)松尾峠(H220) → (2.8km/6.2km)R56 → (7.4km/13.6km)馬目木大師 → (2.1km/14.8km)龍光院 → (9.8km/24.6km)41番龍光寺 → (2.6km/27.2km)42番仏木寺 → 600m 民宿とうべや

* 4/24/16
民宿とおべや(H200) → (1.4km/1.4km)歯長峠前休憩所(H350) → (0.9km/2.3km)歯長峠(H480) → (1.5km/3.8km)歯長地蔵・休憩所(H200) → (4.1km/7.9km)ローソン → (1.8km/9.7km)41番明石寺(H270) → 御篠山(H388) → (3.0km/12.7km)めん坊 → (7.0km/19.7km)R56off(H270) → (32km)大洲駅


民宿兵頭 - (5.0km/5.0km)41番明石寺 - (10km/15km)R56off(H270) - (1.5km/16.5km)鳥坂峠(200/H470) - (3.3km/19.8km)札掛大師堂(H170) - (5.4km/25.2km)大洲まちの駅 - (1.6km/27km)伊予大洲駅

大洲 16:46 - 17:26 松山
大洲 17:55 - 18:34 松山
大洲 18:53 - 19.27 松山

ネストホテル松山 3,950円 inc. Tax

* 4/25/16

リムジンバス JR松山駅前 10:55 - 11:10 空港
ANA 590 (松山)11:55 - 13:15(羽田) 78P
羽田空港到着出口 - 鈴木と会う
K's House Tokyo 泊

* 4/26/16
Open

痒み止め薬、インスタント味噌汁、インスタントそば・うどんの汁、他
垢掬いネット・おでこ冷やしパッド・傷消毒液(ケンエーシロチン)・足踵クリーム(2)・コタツふとんカバー(2)


* 4/27/16
KE704 NRT 13:55 - 16:20 ICN (3:40) KE011 ICN 20:00 - 15:10 LAX

Thursday, September 24, 2015

2巡目 第5日 05/16/2015

宿: 鮒の里
距離: 約 27km

グーグルマップ上の軌跡:おんやど松本屋~鮒の里

さて、今日は前回【酷道】55号線を通り辛い思いをしたので、55号線を徹底的に避け恩山寺に向かうルートを自分なりに作ったので、これを実行する日です。どこをどう歩いたのか興味のある人は、上記のリンクを開け地図をなぞって見てください。何ヵ所か面白いスポットも寄っています。


おんやど松本屋さんを確か朝7時前に出発したかな、松本屋さんでは朝食をしっかり取ったのですが、コンビニで温かいコーヒーを飲みたいと逆方向の井戸寺の裏を回り、すぐのローソンに入りました。そこでコーヒーとドーナッツを買い、歩きながらドーナッツをかじりコーヒーをすすり、また元の道に戻り、遍路地図通り南に向かいます。

田んぼの中を歩いているうちに、ポンチョを着なければならないほどの雨になり、民家の軒先を借りてポンチョを羽織ります。

道も交通の激しい192号線に出ます。この192号線、3日前に藤井寺に向かう途中鴨島あたりで横切っているんですよね。そして鮎喰川の大きい橋を渡ってすぐ右に折れ、地図のⒶのルートを取ります。

このルートはⒷより車の通行が少ないです。そして地蔵院池緑地の池を横から入るかたちになります。相変わらず池の周りには雨の中近所の年寄りが何人か集まっていました。その人たちと朝の挨拶を交わして、そこの大きな休憩所でポンチョを脱ぎリュックを降ろし、今日初めての休憩タイム。

さて、今日は雨で途中何が起きるか分からないので、ゆっくりもできず出発です。Ⓑと交わったところからほんの少しで左に「地蔵越遍路道」と言う石標があるので、この遍路道を入っていきます。この道は車道のショートカットですが、車道がつづら折りで上がっていくところ、真っ直ぐいくので坂は急です。でも晴れた日はいい散歩道なので、地元の人が結構集まっています。しかし今日は雨なので、人っ子一人いません。

この道がまた車道に出る間際はさらに急坂で、私は何を見間違えたのか、上がっているうちにロープの張ってある反対側に入ってしまい、落ち葉が分厚く覆いかぶさった斜面で足を取られながら這いつくばってやっとのことで登りました。結論から言うと雨の日は車道の方が無難だったかなと。

車道に出てすぐがここの峠で、下り出してちょっと行くと再度左にショートカットの遍路道がありますが、その手前の右に同程度の舗装の道が下に向かっています。この地点が遍路地図にはナイ遍路道の始まりです。

舗装の道をどんどん下ります。人も車も全然通りません。遍路地図の道もそうですが、下り切ったところに園瀬川があります。こちらの道も川の少し手前から集落が始まりますが、その民家が出だすところに、成田山不動尊四門寺があり、ここを今日の最初のお参りするお寺としました。


本堂大師堂のふたつはない小さな寺なので、灯明・線香のできるところで全ての参拝を済ませました。ちゃんとした来訪者用の便所もあるので、小の方を済ませます。ここらあたりで、ポンチョを脱いでもいいくらいのポツポツ雨になりました。


そして農家・民家の間をぬい、園瀬川の小さな潜水橋に向かいます。グーグルの地図とストリートビューでは、大きな畑を通ったところに潜水橋が見えてくるはずですが、その手前に大きな土手が隔たっています。グーグルの地図からも大きなバイパスを通す工事は進んでいるようでしたが、この土手は想定外です。


土手の一部に水路を通すようなトンネルがあったので、そこを抜けて河川側に出てみると、川自体完全に変更されていました。しようがない、またトンネルで元に戻ったところで軽トラに乗ったおっさんが見えたので、強引に止めて潜水橋のことを聞くと、潜水橋はまだアルような返事だが、川向うに渡るには少し下の大きな橋を渡れとの答え。多分潜水橋はもうナイものと判断、大きな橋へと向かいました。案の定、橋の上からは川の様子は全然違っていて潜水橋などありません。

期待して渡るはずだった園瀬川の潜水橋

さらに住宅地を進み、208号線が438号線にぶつかる交差点にまたローソンが出てきたので、アイスクリームバーを買い、また食べながら、交差点を渡ります。その先本来ならすぐ左の車道から「あづり峠」へ向かうのですが、正面の電気屋さんの脇に路地があり、そこにはめずらしく遍路道の案内標がありました。遍路の道標が期待していないところにあると心がホッとします。

その路地を辿るとすぐに先の交差点から続く車道に出ます。そして車道を少し歩くと今度は左側に遍路の道標があって、そこへ入ると田んぼの中の農道を進むようになります。その道も再度車道に戻り、どんどん進むと左側に高いビルの障害者支援施設「あおばの杜」があり、そこを通り過ぎた先からグーグルの地図の道は途切れます。


そしてそこが「あづり峠越え」の入り口でもあり、またもや遍路道標がありました。

たった標高100mほどの峠ですが、上りがどのくらい続くか見当がつかないので、上がっている間はやはりきついです。上り途中、近くの高校の有志らがこの道を整備したそうで、その行為が札に記されていましたが、だいぶ前の話のようで、今は草が道を覆い一部分かりにくいところもあります。


そうこうしているうちに、峠にたどり着きました。ただし、写真にあるようなものだけがあり、見晴らしもなく、ベンチ等も置いてありません。私は休みもせず今度は下っていきます。

下りの一部はどっちかなと思う分岐路もありますが、自分の勘で選ぶと合っていました。そしてさらに下りると、農家の納屋みたいものが出てきます。そこから見晴らしが開け、小松島市からさらに先の紀伊水道まで見えますが、晴れていれば更に素晴らしかったでしょう。


この道を下り切ると民家が出てきて、地蔵院東海寺を車で入れる道があり入っていきます。ここは神社とお寺があるはずですが、参拝しようにもどれがその建物か分からず、よりによってそこで飼っているだろう犬にギャンギャン吠えられて落ち着かず、退散するように今度は正面の石段を下り出てきました。


そこから農地・住宅地を抜け210号線に入ります。さらに少し進むと、右側に小っちゃなこんもりとした林が見えてきます。これが日本一の名所なのです。名は「弁天山」。何が日本一かと言うと、国土地理院の地図に載っている自然にできている山としては一番低い、たった6.1m、の山なのです。


記念すべき日本一の名峰の登頂に成功して、向かいの農作物展示即売場の休憩室で一服しました。

さらに恩山寺への道は続きます。210号線を進むと阿波室戸シーサイドラインの踏切に出ますが、その方向はどんどん55号線に近寄るので、踏切の手前を右の路地に入ります。

その路地を通り抜けると、また踏切があり渡ります。そして線路の反対側は田んぼなので四方を田んぼに囲まれながら歩きます。そこで面白いものを見ました。急行が徳島駅方面に走り去っていきましたが、なんと1輌なのです。各駅(普通)の1輌編成は普通に走っていますが、急行とは、さすが電化もされていない徳島県ではの光景です。

田んぼ道を歩き出すと、左が恩山寺と最新の遍路案内標があるので、それにつられ進んでみますが、何かおかしい、自分の計画とに抵抗がある、と感じてスマホを取り出し地図を見るとやはり手前の分岐点では右でした。

元に戻って先に進むと勝浦川の近くに出ます。そこには細長い小さな公園が道沿いにあり、ベンチも存在するのをサテライトビューで確認していたので、そのベンチでリュックをおろし、昼食としました。今日はお昼までに、園瀬川の潜水橋はありませんでしたが、その他数多くのスポットに寄れて大収穫です。お遍路ではお寺での参拝以外の楽しみもなくちゃね。

昼を済ませてこの日では初めての55号線をほんの僅かですが歩きます。まずは勝浦川の土手道に出て勝浦川橋に向かいます。やはり55号線は交通が激しく、橋の両側に信号もあり、車が数珠繋がりになっていました。

この橋の部分だけが遍路地図の遍路道と一緒です。私の専用道(!?)では橋を渡ったすぐに交差する16号線へと回ります。さらにほんのわずかで道は左に分かれ136号線を下りて行きます。そこからかなりの距離136号線を歩きます。


そのまま136号線を進むとまた55号線に出てしまうので、お酢製造の佐藤商店の前の農道を右に回ります。その農道を突き進むと33号線にぶつかります。そこで右に曲がり、すぐに右側に小学校の校庭が見えるので、その手前を左に入ります。

そしてその道を、最後の方で左に曲がっていますが、道なりに行くと正面にモダンな民家がポツンと出てくるので、左のさらに細い農道へと曲がり進むと正面に木の生い茂った丘程度の山が見えてきます。その突き当りのT字路を左。

道なりに左に運河(農業用水路)を見ながら進むと、右への農道が何本か出てきますが、再度右に曲がる農道は1軒目と2軒目の民家の間にある道で、そこを曲がる真っ直ぐ進むと、また、左右に分かれ3方向の角が墓地のT字路で、そこを左に曲がります。


ここまで来るとしめたもので、後は前出の木の生い茂った山を右に見ながら道をなぞっていくと18番恩山寺に出ることができます。その前に、上の墓地を曲がってちょっと行ったところに、史跡「弁慶の岩屋」と言うスポットがあります。まぁ、後で付けたような話でしょうが、地域の人が観光スポットとして押していることもあり、時間もまだあることだし、訪れてみました。とにかくこの地域は前出の「あづり越え」と言い源義経関連の名所が多く残されています。


そして道は遍路地図にある136号線に出ます。さらに136号線から恩山寺へ行く道に曲がると、「民宿ちば」さんが左に出てきますが、「民宿ちば」さんの前の道の反対側に歩き専用の遍路道があります。コンクリの壁と民家の玄関の間のこの入り口には何の案内もなく、その民家の裏庭に回るような細い道で、ほとんどの1巡目のお遍路さんは見逃してしまいますが、恩山寺参拝の前奏曲になるような意味のある道です。


そのように、民家の裏の人が通らないような草の生い茂った道を辿ると、恩山寺の山門が正面に出てきます。この山門、恩山寺が全然面倒を見ないのか朽ち果てていまして、他の寺の山門とは大違いですが、それが故、写真を撮る価値もまたあります。

山門を潜ると赤い欄干のある車道と同平面になりますが、歩き専用道はさらにその正面を進みます。途中、階段もある険しい登道ですが、すぐに恩山寺の大きな修行大師像の裏に出ます。このようにして急にお大師さんにお目にかかると結構大きいです。

井戸寺からここまでの距離は、遍路地図では約17㎞、自分なりにグーグル地図で作った距離は約20㎞、しかし、実際にスマホのアプリで辿った距離は約23㎞ありました。道に迷ったり、興味のある箇所に寄ったりしたので、長くなったのかもしれません。

恩山寺の参拝も無事に済ませ、車道を下りていくと歩き遍路案内は大きな牛舎の中に導かれます。そして竹藪の山道をどんどん下り、すだち農園の中を通りますが、今回は親切な道案内の札が所々に立っていました。また用水路を渡って車道に出る手前の民家の裏庭には必ずひとりのおじさんがいて、庭仕事をしながら「ご苦労さん」と労いの言葉をお遍路さんにかけてくれます。今回は近所の人と話をしていたのか、私の方を見て目で挨拶したようなので、私も手を振って返しました。

あとは136号線に戻り、住宅地、切通し、などの郊外の風景を抜けると「お京塚」が出てきます。現在はモダンな遍路休憩所ができていますが、前回荒れ放題の「お京塚」に寄ったのと休む必要もないので今回はパス。今晩の宿「鮒の里」が先に出てくるので、荷物を置いて19番立江寺に向かいます。

前回は真夏で立江寺もしっかりお参りしたのかの記憶もないので、今回は念入りにお参りをしました。



「鮒の里」に戻りましたが、すでに何人ものお遍路さんが夕飯を取っていました。2、3人は見慣れた顔ぶれも。お風呂をもらって夕飯に着くと、後からもうひとり、ふたりと参加者がいて、お宿は満室のようです。ここの大将、声が大きく話好きで、大賑わいでした。

Tuesday, September 8, 2015

2巡目 第4日 05/15/2015

宿: おんやど松本屋
距離: 約 28㎞

グーグルマップ上の軌跡: すだち館~おんやど松本屋


すだち館のお土産やの中で6、7人全員が同時に朝食をいただきました。それも頭に白髪が混じる野郎ばっか。お接待で、おにぎり、みかん、お菓子、すだちジュースの4点もいただきました。すごいサービスです。

出発時はひとりでしたが、玉ヶ峠に上がる登り口を入り、山肌の農家を抜け、さらに上がったあたりで同室の目ギョロさんと同道、さらにつづら折りの急坂の手前で、前日何度か会った沖縄から来られたご住職が休んでいました。

ご住職が「先に行ってください」と言うので、我々は急坂を上がり始めます。ここはミニ遍路ころがしでかなり急です。それでもなんとか頑張り峠にたどり着きました。そこの庵の縁側みたいなところで休んでいると、ご住職も上がってこられました。かれは過去に何度も回っておられ、最初は自転車でも回ったとか。昔の坊さんの修行には、多少の食料だけを積んで艪のない小舟で大海に放り出されることもあるとか。いろいろなお話を聞かせてくれました。


 玉ヶ峠(H450)からどんどん下り、最終的には鮎喰川の左岸、阿野の集落(H85)
に出るのですが、右に鮎喰川が見えるのに距離が長くなかなか下り切れません。やっとのことで阿野の交差点に来たところで、飲み物を買い、ベンチに座っている等身大の案山子のお隣で飲みながらゆっくり休みました。


そこから鮎喰川を渡り駒坂峠へ向かいます。ここは20号線が川に沿ってUの字に迂回しているところ、ショートカットをしますが、ちょっとした上りもありショートカットが楽とはなりません。再度川を渡る橋が車は通れない細い潜水橋になっています。以前は橋桁と橋桁の部分が木の板をのせてあるだけで、川が氾濫すると流されますが、ロープが付いていて、水位が戻るとロープを引っ張り、元に戻すようになっていました。しかし数年前に完全なコンクリートのものに作り替えられました。


その潜水橋からまた左岸を淡々と歩きます。そのうち右岸の21号線を歩く、神山温泉に泊まったであろうお遍路さんのふたりが見えてきました。神山温泉経由は玉ヶ峠を登らない分楽ですが、距離が1時間強長くなります。また鍋岩のふたつの宿を取れなかった人は前日に、さらに1時間近くかけて神山温泉まで歩かなければなりません。

20号と21号が近くなって両岸をそって走っているので、どちらを通っても最終的に13番大日寺に着くのですが、広野町あたりからは右岸の方が多少短いので、私も右岸へ渡ります。

そしてさらに進むと遍路休憩所「おやすみなし亭」があります。ここで私は靴と靴下を脱いで大休憩。多い時は前日から見たことのある人、ない人で6人ほどが休みました。まだ12時にはなっていませんが、早めにお昼を食べる人も。私はすだち館でもらったおにぎりがありますが、大日寺の横にうどん屋があるので、それを当てに食べません。

やっとのことで、この日最初の札所・大日寺に着きました。ここから立て続けにあと4軒の札所が連なり、午後5時前までに17番井戸寺まで行かなければなりません。5年前は暑さでまいって井戸寺に着いた時はすでに5時を過ぎていました。

大日寺のお参りを済ませ、ほぼ隣にあるうどん屋に入ったのですが、もぅ暑くて体がカッカするので、冷たいうどんを所望したら、まだ、メニューにはないとのこと、がっかりしてその店を出ました。

大日寺からは田んぼの間を通り、鮎喰川の一の宮橋を川のすぐ横から上がり渡ります。渡ってから14番常楽寺までは迷路のような住宅街を通り抜けます。

寺全体がごつごつした天然の岩盤の上に建っているような常楽寺を済ませ、次は15番国分寺。ここもどこから入ればいいのか迷います。ここは前回も含め長い間火災にあったか何かで大師堂の建物がなかったのですが、今回は新しい立派なものが建っていました。大日寺は国(県)とは関係なく徳島にも4番と13番にありますが、国分寺は国を治める中心的な寺なので、各国(県)にひとつだけです。

そして次は国府町の街中にある16番観音寺。


観音寺を打って、前の道を進み大きな大御和神社を左に曲がったところで、1台のワゴン車がいきなり人の前に止まりました。変なところで違法駐車する人だなぁと思っていたら、中から品の良さそうなご婦人が出てこられ、お接待としてゴルフボールよりちょっと大きい、トマトとしてはかなり小さいトマトをふたつくれるではありませんか。自分ちで育てたそうで、お遍路さんを見かけるとお接待をしているそうです。お礼として札所では出さない私自作の納め札を渡しました。


さて、道は繁華街をJR徳島線・府中(こう)駅の前あたりへと続き、少し東の29号線が踏切を渡り北へと向かいます。ただ夕方になりこの道は狭いのに車が多く、歩きにくかったので、今回は踏切を渡ってすぐ右に曲がり、またすぐ左に折れて、住宅街そして溝に蓋をしただけのような狭い道を通って井戸寺に向かいます。


そして今日最後の札所・井戸寺に着きました。すでに午後4時半頃で、前回よりずっと早く着けると思っていたので、予想が崩れました。道理で、かなりの人が手前の宿に泊まったようで、「おんやど松本屋」では私以外歩き遍路さんはもう一人だけでした。神山温泉で泊まった人を除き、鍋岩の2つの宿だけでも計15人ぐらいはいたはずなのに、28kmで峠越えもあったので、皆安全をみたのでしょうかね。

松本屋さんの夕食は2種類の揚げたてのカツが出たりして、普通の民宿の食事よりずうっと美味しかったです。