Tuesday, September 8, 2015

2巡目 第4日 05/15/2015

宿: おんやど松本屋
距離: 約 28㎞

グーグルマップ上の軌跡: すだち館~おんやど松本屋


すだち館のお土産やの中で6、7人全員が同時に朝食をいただきました。それも頭に白髪が混じる野郎ばっか。お接待で、おにぎり、みかん、お菓子、すだちジュースの4点もいただきました。すごいサービスです。

出発時はひとりでしたが、玉ヶ峠に上がる登り口を入り、山肌の農家を抜け、さらに上がったあたりで同室の目ギョロさんと同道、さらにつづら折りの急坂の手前で、前日何度か会った沖縄から来られたご住職が休んでいました。

ご住職が「先に行ってください」と言うので、我々は急坂を上がり始めます。ここはミニ遍路ころがしでかなり急です。それでもなんとか頑張り峠にたどり着きました。そこの庵の縁側みたいなところで休んでいると、ご住職も上がってこられました。かれは過去に何度も回っておられ、最初は自転車でも回ったとか。昔の坊さんの修行には、多少の食料だけを積んで艪のない小舟で大海に放り出されることもあるとか。いろいろなお話を聞かせてくれました。


 玉ヶ峠(H450)からどんどん下り、最終的には鮎喰川の左岸、阿野の集落(H85)
に出るのですが、右に鮎喰川が見えるのに距離が長くなかなか下り切れません。やっとのことで阿野の交差点に来たところで、飲み物を買い、ベンチに座っている等身大の案山子のお隣で飲みながらゆっくり休みました。


そこから鮎喰川を渡り駒坂峠へ向かいます。ここは20号線が川に沿ってUの字に迂回しているところ、ショートカットをしますが、ちょっとした上りもありショートカットが楽とはなりません。再度川を渡る橋が車は通れない細い潜水橋になっています。以前は橋桁と橋桁の部分が木の板をのせてあるだけで、川が氾濫すると流されますが、ロープが付いていて、水位が戻るとロープを引っ張り、元に戻すようになっていました。しかし数年前に完全なコンクリートのものに作り替えられました。


その潜水橋からまた左岸を淡々と歩きます。そのうち右岸の21号線を歩く、神山温泉に泊まったであろうお遍路さんのふたりが見えてきました。神山温泉経由は玉ヶ峠を登らない分楽ですが、距離が1時間強長くなります。また鍋岩のふたつの宿を取れなかった人は前日に、さらに1時間近くかけて神山温泉まで歩かなければなりません。

20号と21号が近くなって両岸をそって走っているので、どちらを通っても最終的に13番大日寺に着くのですが、広野町あたりからは右岸の方が多少短いので、私も右岸へ渡ります。

そしてさらに進むと遍路休憩所「おやすみなし亭」があります。ここで私は靴と靴下を脱いで大休憩。多い時は前日から見たことのある人、ない人で6人ほどが休みました。まだ12時にはなっていませんが、早めにお昼を食べる人も。私はすだち館でもらったおにぎりがありますが、大日寺の横にうどん屋があるので、それを当てに食べません。

やっとのことで、この日最初の札所・大日寺に着きました。ここから立て続けにあと4軒の札所が連なり、午後5時前までに17番井戸寺まで行かなければなりません。5年前は暑さでまいって井戸寺に着いた時はすでに5時を過ぎていました。

大日寺のお参りを済ませ、ほぼ隣にあるうどん屋に入ったのですが、もぅ暑くて体がカッカするので、冷たいうどんを所望したら、まだ、メニューにはないとのこと、がっかりしてその店を出ました。

大日寺からは田んぼの間を通り、鮎喰川の一の宮橋を川のすぐ横から上がり渡ります。渡ってから14番常楽寺までは迷路のような住宅街を通り抜けます。

寺全体がごつごつした天然の岩盤の上に建っているような常楽寺を済ませ、次は15番国分寺。ここもどこから入ればいいのか迷います。ここは前回も含め長い間火災にあったか何かで大師堂の建物がなかったのですが、今回は新しい立派なものが建っていました。大日寺は国(県)とは関係なく徳島にも4番と13番にありますが、国分寺は国を治める中心的な寺なので、各国(県)にひとつだけです。

そして次は国府町の街中にある16番観音寺。


観音寺を打って、前の道を進み大きな大御和神社を左に曲がったところで、1台のワゴン車がいきなり人の前に止まりました。変なところで違法駐車する人だなぁと思っていたら、中から品の良さそうなご婦人が出てこられ、お接待としてゴルフボールよりちょっと大きい、トマトとしてはかなり小さいトマトをふたつくれるではありませんか。自分ちで育てたそうで、お遍路さんを見かけるとお接待をしているそうです。お礼として札所では出さない私自作の納め札を渡しました。


さて、道は繁華街をJR徳島線・府中(こう)駅の前あたりへと続き、少し東の29号線が踏切を渡り北へと向かいます。ただ夕方になりこの道は狭いのに車が多く、歩きにくかったので、今回は踏切を渡ってすぐ右に曲がり、またすぐ左に折れて、住宅街そして溝に蓋をしただけのような狭い道を通って井戸寺に向かいます。


そして今日最後の札所・井戸寺に着きました。すでに午後4時半頃で、前回よりずっと早く着けると思っていたので、予想が崩れました。道理で、かなりの人が手前の宿に泊まったようで、「おんやど松本屋」では私以外歩き遍路さんはもう一人だけでした。神山温泉で泊まった人を除き、鍋岩の2つの宿だけでも計15人ぐらいはいたはずなのに、28kmで峠越えもあったので、皆安全をみたのでしょうかね。

松本屋さんの夕食は2種類の揚げたてのカツが出たりして、普通の民宿の食事よりずうっと美味しかったです。

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